足立美術館

　島根県安来市にある足立美術館は昭和45年地元安来市出身の実業家である足立全康氏によって設立された。

　横山大観の作品を多く展示しアメリカの日本庭園専門誌(ジャーナル・オブ・ジャパニーズガーデン)が13年連続で日本庭園ランキング第1位として紹介している。

　また、竹内栖鳳、河合玉堂、富岡鉄斎、榊原紫峰、上村松園などの日本画だけでなく美食家、陶芸家として有名な北大路魯山人や河合寛次郎などの陶芸作品が並んでいる。

5万坪という広大な敷地にある庭園は花々が咲き誇る春、緑鮮やかな夏、紅葉が彩りを添える秋、純白の雪が舞う冬などの四季折々の美しい姿を見せ来館者の目を楽しませてくれる。その中でも「白砂青松庭」は横山大観の名作「白沙青松」をモチーフにした庭で白砂と松とのコントラストが印象的である。

　また丸窓や長方形の窓の空間に移る景色はまるで自然の絵画や掛け軸の様でありとても美しい。枯山水庭、白砂青松庭、苔庭、池庭などがあり国内外を問わず来館者が多い。